10分文章練習

おもしろそうだからやってみた。
お題は『やり方は三つある』
変な話になった!

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夕暮れが迫るころには家路につくことは分かっている。
途中で商店街に寄り、物色したあと何を買うでもなく人ごみにまぎれて、しかし孤独に通り過ぎる。
その間だれとも話をすることはない。
学校での快活さとは裏腹に、足取りは何か、疑心や不安に駆られている。
とりとめのない話をするその舌。通り過ぎたときのその匂い。やわらかそうな指。こっちじゃない方向に向けられる笑顔。
そのどれもが、この時間には浮かんでこない。夕暮れが迫るこの時には。
僕は確かめたい。本当の気持ちは、何か?


それは彼女のものなのかもしれないし、僕のものなのかもしれない。
人間は興味や探究心を支えに知的活動を行っている。彼女の全てを把握するのは僕にとって、知的な探究心を満たす行為だ。


11月20日。その日はいつもと違った。
彼女の顔を正面から見た。いや、見ることができた。僕は口角を上げて、みた。
知的探究心だ、多分これは。
駆け出した彼女を追う。さあ、僕はどうすればいいだろう。
やり方は三つある。
追って、彼女を、どのように・・・・・・