MonsterCrisis(3話まで)

  • カテゴリ

異世界召喚モノ。アメリカ海兵(?)のゴードンがモンスターに苦しめられる異世界に召喚される。

  • 音楽

ストーリーの雰囲気に合っているものをチョイスしている。

  • 画像

背景画像を使用しており、どのような場面なのかが分かりやすい。
Chapter表示の方法や、ステージクリア(戦闘結果表示画面)の演出がよい。

  • 戦闘

特殊なAP行動制の戦闘システム。AP(=EN)がなくなるまで無限に行動できる。
余ったAPは(一定値までだが)繰越ができるので、敵が来るのを待って一気に迎撃、という行動もとれる。
ただしターン経過ごとに気力が低下するので注意(敵を倒せば気力が増加)。
武器は全てマップ兵器で、敵の反撃を受けない仕様。

  • 総評

戦闘システムが特徴的。やり方によってはノーダメージクリアもできるため、詰め将棋的なおもしろさもある。
戦闘結果の評価は現時点では影響のないものだが、溜めたスコアで味方が強化できたりすると、やりがいもあっておもしろいものになる。
頭を使った戦闘が楽しめるため、おもしろい。
3話ではNPC護衛&指定位置到達目的の戦闘になるが、こういう「移動するNPCを護衛しつつ敵を殲滅する」という形にマッチした戦闘システムだと思う。


ストーリー面では粗というほどではないが、2話のヴァレリアが怯えるシーンなどで「何故」の部分が弱い気がする。
このシーンでは怯える、という行動が今後の伏線になるのが分かる程度で良いのかもしれないが、モンスターに囲まれたから怯えたのか、窮地に陥ったからなのか、よく分からなかった。
ゴーストが理由の一つでもあるならば、アリスの台詞だけではなくて、ゴーストがヴァレリアのすぐそばに出現する、などの描写があってもよかったかもしれない。
ところどころの会話で、キャラクターがストーリーを進行させるための予定調和的な会話をすることがあったように思う。
説明会話が多い、ということだろうか。


ゴードンがアリスらに協力する理由も、とりあえず助けてもらってお礼、というだけのことで希薄な印象を受ける。主人公の性格にもよるだろうが、見知らぬ世界にいきなり放り込まれた場合、まずは情報を収集し、どんな状況下にあるかを調査するだろう(軍人なら尚更)。モンスターがいて、魔法があって、という異常な状況ををすんなり受け入れられるかどうか。現代人なら、理解するのに時間がかかったり、慌てたりするものじゃないだろうか。
主人公がすんなり受け入れたのには、ストーリーを円滑に進めるためという理由があるのかもしれない。


アリスやヴァレリアがモンスターを憎んでいるようだが、モンスターがどういうことをして人々を苦しめているかが描写されていないため、ただ暴言を吐いてモンスターを殺している、という印象が強い。ヴァレリアの怯えた理由と絡ませて、ちょっとした回想などがあれば、モンスターを狩る理由付けにもなって物語に引き込めるのではないだろうか。
今後の話で期待したい。


ちょっと気になった点。
おそらくFadeInを行った時に、以前のマップが表示される。改善するためには、FadeOut中にChangeMap&Redrawで真っ黒なマップにしていればOK。
後は、ストーリーの雰囲気と英語表示を基調にしたシステムとに違和感があるような気がする。英語主体には重厚で暗めな雰囲気が合う、という先入観もあるだろうが。
女性キャラの顔グラがロリ&萌え系、ということも起因していると思う。


まとめ。
戦闘がおもしろい分、ストーリー部分を見てしまう。伏線の回収を早めにして、ストーリーの面白さが加われば。