魔王学園ベルグリム
自分がSRCをやりはじめたころに一番初めに触れたのがデモンクルセイドだった。
妥協のないシステム・戦闘・グラフィックは今でもかなり参考になる部分が多い。
デモクルは途中、リファインが入ってストーリーをやり直したので進められていないが、独立した話ならレビューもしやすいだろう、ということでプレイ。
※偉そうなのはレビューの仕様なのでご勘弁を。
- カテゴリ
ファンタジー学園もの。
- 音楽
古き良きFFやDQを彷彿とさせる。
- 画像
アイコン自作、戦闘アニメも自作。インタフェースも直感的で分かりやすい。プレイヤーの視点に立ったシステム画面等、細かい配慮も行き届いている。
戦闘アニメは脱帽の一言。拙作では作りこんだらきりがないのであえて簡単なもの、標準的なものを使用しているが、今作はSRCでここまでできるというところを見せ付けてくれる。コンボのカットインが秀逸。
- 戦闘
デモクルシリーズおなじみのコンボシステム搭載。マナフィールドや武器の個性など、独自要素が多い。
頭を使った戦闘が楽しめるが、人によっては面倒と感じるかもしれない。ただし面倒にさせないような工夫や気配りが散見され好印象。
- 総評
物語導入は、主人公と使い魔の出会いによるキャラクター描写と掛け合い、戦闘システムの紹介を兼ねた戦闘などで、当シナリオの魅力と特徴を伝えている。学園入学云々の流れはどうしても某ハリーをイメージしてしまうが、それはしょうがない部分でもあるだろう(某ポッターのネームバリューというかなんというか)。
ストーリーの基軸はドタバタ系のコメディ。是とするか非とするかは個人の好み。
キャラクターが突然破綻する、とか、ストーリーがありえない超展開をする、ということは(プレイしたところまでは)ないのでその点は安心(そういうのを前提にしているコメディなら、それはそれでありだけれども)。
ただ、会話の文末に句点がないのは気になった。個人的には、付けておかないとどこできっているのかが分からない。感性の問題かもしれないが。
そのほか特徴的なところを、以下に挙げる。
- 単純なステージクリア方式ではなくクエストもある
そのため最新のセーブデータ名がどれなのか混乱するが、固定しておけば間違いは無い。
- アイテムはだれでも自由に使えるが、所持数が限られている
装備させるのではなくだれでも使用できるので、戦闘がダイナミックになっている。使用しないと結構難度が高い。
- インターミッションコマンド:「紅い小鳩亭ベルグリム支店」について
お得意様度で商品が追加されるのはおもしろい。買物をすればするほど良い商品が追加されるこのシステム、ポイントカード好きにはたまらない。左右クリックで1個買いとまとめ買いができるのも親切。
ただちょっとレスポンスが悪い。重い処理をさせている関係だろう。強いて挙げるなら改善点はそこだけ。
育成の部分がしっかりしているので、とりあえず部員を集めて最強軍団を作りたくなる。
コンボつなげまくって敵を蹂躙する快感を味わうのがまず一番の目的になるだろう。
RPGのレベル上げやキャラ育成が好きな人には、是非プレイしてもらいたいシナリオであることは間違いない。